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外食よもやま話 INDEX

開陽亭  京都市中京区先斗町通四条上ル柏屋町  075−221−3607

 「寒い〜」
 「おなかすいた〜」
 先ほどから私の横で副編集長が呪文のように、いやうわごとのようにこう繰り返していた。
 この日わが編集部一行(と言っても二人だが)は新選組紀行取材のため洛西壬生界隈を歩き回っていた。ようやく取材が終わったのは午後2時過ぎで副編集長は疲労と空腹の極に達していたのである。しかもこの日の京都は小雪舞う寒気で確かに私も寒さにはまいっていた。
 私は先斗町を歩きながら迷っていたのである。前夜ビデオで見た「魔法のレストラン(大阪の毎日放送で放映)」で目星をつけていた茶粥の店「長竹」に行くべきかはたまた中尾彬推薦の洋食屋「開陽亭」に行くべきかをである。「長竹」の茶粥定食はお茶を料理に巧みに取り入れており、お茶にかかわる者としては食べておかねばならぬ一品である。しかしこの寒さと空腹に茶粥は如何なものか・・・。
 悩みに悩んだ末、私はこの日のランチを鴨川に面したところにある「開陽亭」に決めたのである。
 開陽亭は大正5年創業の老舗で、「華街で育んだ生粋の洋食と大正浪漫」というのがコンセプトのようだ。この店のHPによると昭和24年、天皇の料理番として高名な秋山徳蔵の弟子を料理長に迎えたそうである。秋山徳蔵の「弟子」というところが奥ゆかしいのか中途半端なのかは置いとくとして、長くやっている店にはそれなりのものがあるはずだ。
 この店に副編集長好物のオムライスはない。仕方がないのでわれわれは名物と言われる洋食弁当A、Bをオーダーした。
Aは2800円、Bは2200円である。Aは3段重ねの重箱でBはただの弁当箱にはいっている。内容は一見変わらないように見えた。いったいこの弁当の違いはどこにあるのだろうか!?
 ご飯、牛肉、エビフライ、帆立フライ、その他フライもの、サラダ、お新香。内容は一緒である。うーむわからん。
 「おっおー」
 突然わかった。Aの方にはお新香のほかに塩昆布がついているではないか!しかし、それだけで600円の差は納得がいかない。ひょっとしたらと思い牛肉を取り替えてみてナットク。牛肉の質が違うのである。A、B両方食べ比べると露骨にその差がわかる。最後にサラダにも差があるのに気がついた。A弁当にはポテサラがついているのである。
 まぁ初心者は2200円で充分だろう。
 開陽亭は5月から9月までは納涼川床もやっているそうである。川床の季節にもまた是非訪れてみたい店であった。
(2004.1.12)

3段重ねの洋食弁当A 2800円洋食弁当A(お肉が違った!) 洋食弁当Bは2200円

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